宇宙は創造する事を望み、次の次元に上がっていくために宇宙の遺伝子である人間と共に変化と進化を望んでいる。

デンハーグ市内の印刷工房Grafische Werkplaatsにて行われる展示会「アナログパターン」の参加アーティスト9名の一人として招待され、5月25日から6月16日まで、作品を展示することになった。

当初、展示用にスタンプを使ったパターンとキャラクターを製作、テキスタイルを作るために工房で制作を行ったのだが、頭の中に張り付いて離れなかったものがもう一つあった。それは、どうにかして森羅万象を表すようなシンボルがつくれないか、人が生まれ、死に、また別の世界で生まれ、そしてまたこっちの世界に戻って来る。季節が繰り返すように、人間も繰り返す、そこに存在するパターンのようなものを表現したシンボルをデザインしたい、この漠然としたアイデアに悶々としていた。

そんな中、我が家に客人が訪れた、山本大介氏はイギリス・フィンドホーンにて神の啓示を受け、キリストの後を継ぐものとして現在ヨーロッパ各地を巡っている。彼が対話を行っているガブリエルのシンボルを作ることができないかと伺ったところ、「出来る、ただそれよりも宇宙のシンボルを」というお話を受けた。まさに!そんなシンボルを作りたいと考えていただけに大興奮、翌日、引っ越したばかりの新しいスタジオへ、ちょうど前日にテーブルと椅子を二つ運び込んだあったので、インタビューの準備はすでに整っていた。

いつもシンボルを描くのと全く同じ方法で問題ないとの事、大介氏を通し、ガブリエルと宇宙のシンボルを描くことになった。ノートを広げ、いつもは、雑音の中で鳥の声を聞き分けるような作業になのだが、さすがはガブリエル、イメージがはっきりと現れてくる。「宇宙は創造する事を望み、次の次元に上がっていくために宇宙の遺伝子である人間と共に変化と進化を望んでいる」難しく考えすぎていた自分には単純で衝撃な形に驚くと同時に、ずっとまえから知っていたものを拾い上げ、名前をつけたような感覚もあった。宇宙のシンボルの完成後、ガブリエルのインタビューも行った、こちらもすぐにはっきりとしたイメージが現れる、あっというまに出来上がった。

Grafische Werkplaatsでの展示では、スタンプを使ったテキスタイルに加え、このシンボルを発表する事にした。通常の過程では、最初のドローイングからデザインを起こし彫刻刀で彫るのだが、形の機能というか性質のようなものを理解したいと思い、スタジオの大きな白い壁をつかって最初のデザインスケッチを行う事にした、肩幅など身体のスケールと右手左手の両方を使って描く事で形との対話のような作業を行った、異なるスケールから細かい線のディティールがうまれる、完成したドローイングをもとにさらにスケッチを繰り返し、最初の版を作成するに至った。幾つかのプロセスを経て、最終的にシルクスクリーンを使い暖簾として仕上げることにした、シンボルに触れ、異なる空間へ入っていく事、さらに、暖簾分けという言葉が表すように、このシンボルが広がっていくイメージがある。

山本大介氏との対話の中で、僕のワークに関して、大変興味ぶかいものがあった。シンボルを描き出す事で、その人のアラインメントが整う。それは、車のタイヤのアラインメントを整えるのと同じように、シンボルを描くワークのなかでアラインメントが整い勢いよく走る事ができる。人間のエッセンスを描く事ができないかと始まったワーク、最初は何をどうやっていいのか全く分からず、とにかくトライアンドエラーで直感のみの作業が続き、100名を超えた辺りから訳がわかり始め、200人を超えた辺りで体系化が始まり、今回の宇宙のシンボルを手にした事でさらに新しい展開を迎えている。

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